機械モノが苦手です。ちょっと前までは、ゆうちょのATM振り込みでさえ戸惑うレベルでした。なのに、普段よく利用するお店でじわじわと増えてきたセルフレジ。
イオンやレンタル店、スシローにGUと包囲網が狭められるなか、ついに最後の砦、ユニクロまでがすべてセルフレジに乗っ取られたのです。なんだかんだで困ったときは助けてもらうユニクロ。子どものインナーを買いに行ったはずなのに、いつの間にかカゴには私や夫のアイテムが数点。家の衣類に占める割合もじわじわとユニクロが浸食しています。
そんなわけで、ユニクロが無人レジ化したとなれば、年貢の納め時。重い腰を上げてセルフレジに挑戦しました。(そんな大層な話ではありません)
人手不足が進むなか、無人レジの普及はとまらない
人手不足が深刻だとは聞いていましたが、実際に地元でも働き手がいないことを理由に営業を止めるお店がでてきました。地元に親しまれている老舗でも例外はないのかと、ようやく実感がわきました。人間、自分に直接かかわらないことだと、どこか他人事になってしまいますよね。
少子高齢化で働き手の奪い合い。そんなご時世を反映してか、ごく普通の消費生活をおくる私の周りでも無人レジの包囲網が狭まってきました。
ふだん使いにしているいくつかのスーパーでも、いつの間にかセルフレジが試験的に置かれたかと思ったら台数も増え…。もとからあったかのような顔をしています。キャンペーンを打ち、利用を呼びかけサポートのスタッフもつけています。半年もたたないうちに、時間帯によっては有人レジよりも無人レジの方をあえて選ぶお客さんが増えています。
有人か無人か選べるのならまだ良いのですが、近隣のマックスバリューではすべてがセミセルフレジです。これは、値段の読み取りまではお店のスタッフさんが行うのですが、支払いの段階からはすべてお客側がするというもの。レジ1つに対して精算機が複数台あるので多少手間取っても次のお客さんを待たせる心配はないのですが、慣れていないとあせって慌ててしまいます。
基本的に機械モノは苦手です。交通系のICカードでもチャージや残高の確認でとまどってしまうくらい、にぶいというか疎いのです。そんなわけで、今までは極力人のいるレジで会計をすませようとあがいていたのです。しかし、そろそろ観念のしどころ。ある時から、やってやろうじゃないかと頑張ってみることにしました。
身近なお店でもレジの無人化は加速
無人レジと向き合わなければならないと決意したのは、自分の生活圏内でどんどん無人レジが採用されてきたからです。
例えば…
無人レジに抵抗を感じるのも分かる
売り場で無人レジが占める割合が増えてきても、頑なに利用を拒む人もいます。単純に機械の操作が苦手、面倒というのはごもっとも。操作をミスしてとまどうのはイヤですよね。サポートスタッフが常に控えているところではじめてみるのはどうでしょう。
自分がレジの操作をするのは損をした気がするという人も、中にはいるでしょう。お客様として、お店側に面倒な作業は任せたいという考えも一理あります。ここは、発想の転換をしてみませんか。無人レジなら、わずかな手間で貴重な時間を浮かせることができます。時は金なり。その時の状況に応じて柔軟に動ければ、ほんの少しですが暮らしにゆとりが生まれます。
機械では寂しい、人とふれあいたいという人は高齢の人に多いでしょうか。確かに、無人レジでは一言も話さずに会計が終わってしまいます。ですが、無人レジが導入されているような店舗では、有人レジでも世間話をするような雰囲気ではないはず。やりとりを楽しみたいなら商店街や市といった風に使い分けもいいですよ。
無理に使う必要はないけれど、今のうちに慣れた方がいい
「機械が苦手」「対面じゃないと冷たい感じがする」など、思うところは各人あるでしょうが、世の中の流れには逆らえません。人手不足は簡単には解消しないでしょうから、無人化は加速します。
今のうちならば過渡期なので、サポートもあるでしょうし多少まごついても多めに見てもらえます。年配の方などは、積極的に使う人とそうでない人が二極化します。ネット宅配なんかも、本当は買い物に難儀する高齢者こそ便利なサービスです。親世代でとまどっている人には、ちょっといっしょにやってあげられればいいですね。
今のところ、セルフレジを選んだからと言って特典などがないところの方が多いです。ですが、無人レジに誘導するために、ポイント付与などの施策はあるでしょう。
ある日突然、無人レジになったとき、焦りますよー!